平成最後の夏、Kis-My-Ft2に2度目の恋をした。


嫌いになることもないけど、もうキスマイに戻ってくることはないと思っていたのに。
気がつけばキスマイのことばかり考えて、空白の7年間を埋めるようにCDやDVDを買い漁っている自分がいる。

きっかけは職場のパートさん(千賀担)からチケットがダブったからとコンサートに誘われたこと。
以前も同じ舞祭組担のよしみで舞祭組村に誘われたものの、東京公演のチケットが当たらなくて結局入村は叶わず、2度目の正直で久々にキスマイのコンサートに行くことになった。
最後に行ったコンサートはデビューコン@横アリなのでちょうど7年ぶりのコンサートだったわけで。

そもそもこの7年の間、私が何をしていたかというと、サッカーファン(柏レイソルサポーター)をしつつスケオタをしたり特撮にハマって俳優を追っかけたりしてたのですが。
ちょうどキスマイのデビューシングルが発売される頃には既にサッカーにどっぷりだったので、ドーム公演よりサッカーの試合を優先したことでオタ卒を自覚したような気がする。


ここからは私が元々キスマイ担だった頃の話をしたいと思う。
人によっては不快な思いを抱かせてしまうかもしれないけど、あの頃の私の気持ちを消化させてほしい。

自慢に聞こえてしまうかもしれないけど、私はあのデビュー発表の場にいたオタクである。
あの茶封筒の中に入ってた紙っぺらを見たメンバーのリアクションで何があったか察してフライングで号泣し、本人たちの口から「CDデビュー」と聞いて更に号泣するほど彼らのデビューを待ち望んでいたはずなのに、3ヶ月もすればサッカーにどっぷりとハマり、キスマイはそっちのけになっていた。

あの時はただサッカーを観るのが楽しくてキスマイから離れたと思っていたけど、今思えば横尾渉がおまけ扱いのような3:4の状況が受け入れられないまま自分の中でその思いを上手く消化できなかったのがキスマイから離れた原因だったのかもしれない。
私はこれでも兄組が前に出ていた時からキスマイが好きで、藤北と肩を並べる横尾渉が好きだった。
千賀が推され始めて横尾の位置が端っこになり始めた時もショックだったけど、千賀は元々歌やダンスも上手かったからしょうがないかなと思っていたし、当時はまだ藤ヶ谷/北山/横尾&Ft2(弟組)という扱いが基本だったからそれも耐えられた。

正直玉森がごくせんに出演することになって推され始めたのは納得がいかなかった。
当時の私は序列的に藤北>>千賀>横ニカ>宮玉だと思っていたし、そもそも推されるまで玉森はパフォーマンスでもトークでも地味で前に出てくるとは思ってなかったから。
そのもやもやは結局晴れないまま、デビュー後にはJr.当時よりも格差がついたのが耐えられなかった。
そんなもやもやを抱えていた中で弟と一緒に見ていたサッカーにハマり始め、ちょうど地元のチームがJ2から昇格してきたにもかかわらずワクワクするサッカーで快進撃を続けているのを見て興味を持つようになって、今までキスマイに注いでたパワーをサッカーにぶつけるようになってしまった。
気づけば私の生活の中心はキスマイからサッカーになっていた。

それでもジャニーズで一番好きなグループはずっとキスマイだったし、一番好きなのは横尾渉のままで多分それは一生変わらないと思ってたし、たまにテレビでキスマイを見かけたらついつい見てしまっていた。
アルバムは定期的にレンタルで借りて聴いてたし、舞祭組のシングルも最初の2枚は買ってたし、TonightはCMで見た時に買おうか悩んだくらい好きでしばらく印象に残ってた。(結局買わなかったけど)
でもやっぱり3:4の構図を見るのはつらかったし、キスブサとかUTAGEなんかも楽しみながらも胸がぎゅっとすることも多かった。



ここ2年くらいは推し俳優とキスマイメンバーの共演があったり千賀担のパートさんとかえび担のフォロワーさんとジャニーズトークをしたり、Tonightが好きな雰囲気の曲で気になったりと、たまに気になりつつも出戻るには至らない、そんな7年を過ごしたところで久々にコンサートに行く機会をもらったわけですが。

結論から言うと思っていたよりめちゃくちゃ楽しかった。
正直行くとは言ったものの当時は推し俳優に100%注ぎ込んでたからあまり乗り気じゃなくてアルバムも借りたのに聞いてなかったし、そもそもコンサートの直前に推し俳優のイベントに行ってて2部も行きたいくらいだったのに、いざ始まってみたら曲はあまりわからないけどすごくワクワクしたし、久々のKis-My-Calling!で馬鹿みたいに声出して踊り狂ってからは純粋にコンサートを楽しめていたと思う。
BTCのコンベアーすごいなって思ったりFREEZEの振りで懐かしのエロエロダンスを思い出したり、蜃気楼~Flamingoが空の移り変わりとぴったりだったり(半野外のメットライフドームだったので)、MCがしょーもないけど昔を思い出すようで面白かったり。
双眼鏡を忘れるという凡ミスをしたのでモニターを見ながら全体を眺めつつ、でも気がつけば横尾を目で追いかけていたり。
それなりにコンサートを楽しんでいたと思う。
それでもまだこのくらいは推し俳優の方が自分の心を占める割合は高かった。

それを一気に引きずり込んだのがキスマイが誇る2トップ、藤ヶ谷太輔北山宏光のユニット曲であるREAL MEだった。
元々この2トップは好きだったけど、この2人には色々あったしもしかしたらまだ色々あるのかなあとも思う。
それでもステージに立てば圧倒的な存在感とパフォーマンスで観客を惹き付けるのがこの2人なのだけど、今回のユニット曲のパフォーマンスがあまりにもエモくてエロくて、叫びたいほどなのに圧倒されすぎて声を出すことができなかったという初めての体験をした。
(問題のパフォーマンスについてはなんらかの形で見ていただきたいのだがとにかく汗と塗料でもうベトベトなのである)
藤ヶ谷北山のユニット曲の後は横尾ももちろん出る舞祭組の「ぶっさっさー」だったのだけど、正直記憶があまりない。それくらい脳天をかち割られるかのようなインパクトで、終わってみればコンサートの印象が「コーリング最高」「REAL ME」でだいたい占められていた。
7年経っても私は横尾渉のオタクで藤北のオタクで兄組のオタクだった。

コンサート終わってすぐ、今回のツアーの柱にもなったアルバム「Yummy!」を借りて聴いてみれば、コンサートのことを思い出してまたあの空間に戻りたいなんて思ったり、ちゃんとアルバム聴いてから行けば良かったなんて思ったりしながらコンサートのことが忘れられず、勢いで「Kis-My-Ftに逢えるde Show vol.3」のDVDを見てしまったのが結果的に出戻るきっかけになってしまったと思っている。
このコンサートはキスマイがデビューを発表したコンサートで、その時の様子も収められている。
特効の炎が噴き上がる中、FIRE BEATから始まり、キスマイ担ならテンション沸騰間違いなしの序盤からぶち上がる構成とパフォーマンスは7年経って改めて見てみると逆に新鮮だったし、当時のギラギラしていたキスマイが懐かしくなったりもした。

そしてあのデビュー発表の瞬間。

7年前、あの場に立ち会っていたのに、あの時のようにやっぱり号泣するしかなかったのだけど、その時にメンバーが言った「ついてこいよ!」という言葉を聞いて、なんであの時ついて行こうって思ったのについていけなかったんだろう、ついていけなくてごめんねって7年経って今更ながら悔しくなった。
最後の挨拶でも「ついてきて」という言葉が出てきて、7年経っちゃったけど、今更だけど、この7人にもう一度ついていきたいと思ってしまった。

直後に大好きな「千年のLove Song」が収録されたCDが付いた「Kis-My-MINT Tour」の初回盤DVDが安価で中古ショップで売られているのを見つけ、その横に「Kis-My-Journey」の初回盤DVDも同じく安価で売られていたのをまとめて購入したところから一気に沼に転げ落ちて行ったように思う。

広いドームをローラーで駆け抜ける7人がとにかくかっこいいし、ローラーがあるからこそ広いドームをめいっぱい使えるとも言えるし、フライングや特効などド派手な演出を多数使えるのもドームならではで、キスマイはいつの間にかドームが良く似合うグループになっていたのを感じた。
私自身は横アリの近さが好きだけど、キスマイはもう横アリでは収まらないグループになっていたように思えて、少し寂しい気持ちもあったけど、それ以上に誇らしかった。

ここまで順調に沼に転げ落ちて行ったものの、実際自分の気持ちに正直になるまでにはかなりの葛藤があった。
デビューのタイミングで追いかけることをやめてしまった罪悪感と今更出戻ることの気恥ずかしさ、それにちょろい自分への嫌悪感と、それでも日に日にかつてのように膨らんでくるキスマイと横尾渉への想い。
自分の中で絡みに絡んだ糸をどうにかするために、いっそのこと開き直るような形で自分の気持ちを肯定してしまおうと思い、出戻りを宣言してみたわけですが。

正直まだ罪悪感とか自己嫌悪みたいなのはうっすら残ってる。
いくら自分が飽き性とはいえ、なんであそこで離れてしまったんだろうとか、横尾を支えてあげられなかったんだろうとか。
でもそんな気持ちもひっくるめて上手く付き合いながらのんびり第2の横尾担ライフを楽しめたらなと思う。
飽き性の私がいつまで続けられるかはわからないけど、これだけは言える。
私にとって最高のアイドルは今も昔もずっとKis-My-Ft2であり、横尾渉だと。



余談ですが、色々検索したりして見ているとここ最近の横尾渉はいい意味で吹っ切れてアイドルしてるとか。
コンサートの時もなんとなく感じたけど、確かに昔に比べてファンに寄り添ってくれている感じがする。
あの頃の横尾渉よりアイドルを楽しんでいるのはなんとなく感じ取れるし、自分の弱点をコンプレックスからチャームポイントと捉えられるようになってきたのかな。

20代半ばになって涙腺が弱くなったのかなんなのか、先日I SCREAMの4cup盤を手に入れて真っ先に見た「ワッター弁当」の横尾渉はすごく輝いて見えて。
確かに歌は上手くはないけど楽しそうに歌って踊って料理を作る横尾渉があまりにも楽しそうで、キラキラと輝いている姿に涙が溢れて止まらなくなったりして。
舞祭組ができた後とか「アイドル力じゃなくて人間力にステータス全振りしてる横尾渉が好き」ってよく言ってたけど前言撤回します。

やっぱりキラキラアイドルしている横尾渉が好きです。
30過ぎてキラキラアイドル開店したっていいよね!